この記事でわかる
- そもそもデータバックアップって必要?
- なにでデータバックアップすればいいの?
- NASやストレージサービスのメリット・デメリットは?
- どの方法が自分にあっているの?
フリーランス向けのデータバックアップ方法を紹介する記事です。
仕事で重要なデータはどのように保管していますか?
「パソコンの中にだけ入っている」や「クラウドを利用して保管している」などありますが、
「パソコンの中にだけ入っている」人は注意が必要です。
もしこのようなことが起きたら今の仕事を続けられますか?
《パソコンにおけるデータ消失の事例》
- パソコンの自然故障
- 水濡れや衝撃による物損故障
- うっかり削除
- ウイルス感染
- 盗難・紛失
データの復元ができず、「納品間近なデータが、、、」「ID・パスワードが、、」ってなってしまいます。
この状況は避けたいところ。
とくにフリーランスの方はひとりで仕事をされている方が多いので、
データのバックアップをとる習慣や環境がないでしょう。
データを失う前に、早急に対策をしましょう。
データバックアップ法を紹介していきます。
それでは始めていきましょう!
主なデータのバックアップ方法3選
主に3つの方法があるよ!
①クラウドストレージサービス
②NAS(ネットワークHDD)
③外付けハードディスク
データのバックアップは主に3つの方法があります。
まずはじめにそれぞれのバックアップ方法の内容と、そのメリット・デメリットを説明していきます。
クラウドストレージサービス
クラウドストレージサービスとは、クラウド上にデータ保管ができるサービスです。
最小容量までは無料で使えるサービスが多く、月額でデータ容量が増やせるのが特徴です。
「Google ドライブ」「Dropbox」「Evernote」「Microsoft Onedrive」などいろいろなサービスがあります。
《クラウドストレージサービスのメリット》
- 無料から始められる
- 外出先でもデータ閲覧・編集・ダウンロードが可能
- データ共有がかんたんにできる
- 管理がしやすい
- 安全性が高くなってきてる
《クラウドストレージサービスのデメリット》
- 長期的に利用すると費用がかかる
- 急にサービス終了する恐れがある
NAS(ネットワークHDD)
NASとは、ネットワーク(LAN)上に接続できるハードディスクです。
容量を自分の使い方に合わせて選べるのが特徴です。
HDDがすでに備わっている完成品とHDDを別途購入し組み立てるNASキットの2種類あります。
《NAS(ネットワークHDD)のメリット》
- データ容量を自由に選べる
- 大きいデータ容量(3TB以上)が選べる
- 設定によって外出先でもデータ閲覧・編集・ダウンロードが可能
- 家族でデータ容量を共有できる
- 定期的にPCやスマホからデータをバックアップできる
- バックアップのバックアップができる(ミラーリング)
《NAS(ネットワークHDD)のデメリット》
- 初期費用がかかる
- 機械の故障にそなえる必要がある
外付けハードディスク
外付けハードディスクは、パソコンに直接つなぎ、データを保管するハードディスクです。
スリムタイプや軽量タイプのものがあり、持ち運びがかんたんにできます。
また小さい容量から選べることも特徴です。
《外付けハードディスクのメリット》
- 持ち運びができる
- データ容量を自由に選べる
《外付けハードディスクのデメリット》
- バックアップのバックアップができない
- ひとつのパソコンに接続すると、他のパソコンが接続できない
自分に合ったデータバックアップ方法は?
ポイントは5つあるよ!
①データを共有するか
②家族と容量を共有するか
③パソコンや機械が得意か
④外出先でもデータが見たいか
⑤バックアップするデータ量はどれくらいか
お客様との共有が多い:クラウドストレージサービス
Webデザイナーやエンジニアは、お客様やパートナーとデータ共有することが多いです。
メールやチャットでデータを送ると、データがどこに行ったかわからなくなることがしばしば。
クラウドストレージサービスで共有することによって、データを見失うことがなく、また複数人とタイムリーに共有することができます。
家族とストレージを共有する:NAS
クラウドストレージサービスで容量を共有できますが、セキュリティや配分など細かい設定できません。
ネットワークに接続しているパソコンやスマホでもバックアップ可能なので、プライベートの写真や動画などもバックアップができます。
パソコンや機械が得意:NAS(NASキット)
NAS(NASキット)は細かい設定や様々なアプリがあり、自分好みにNASを構築することができます。
外出先でもデータを見たい:クラウドストレージサービス・NAS・外付けハードディスク
どれでも外出先で見ることは可能です。
クラウドストレージサービスとNASは、サービスに接続するだけです。
外付けハードディスクの場合は、荷物にはなるがスリムタイプや軽量タイプを選んで持ち運べます。
データ量が少ない:クラウドストレージサービス・外付けハードディスク
クラウドストレージサービスの無料で使える容量でおさまるのであれば、
クラウドストレージサービスを使いましょう。
無料の枠を超えるのであれば、クラウドストレージサービスのアップグレードか、
外付けハードディスクがおすすめです。
クラウドストレージサービスの2,3年分の費用で、
同じ容量の外付けハードディスクが購入できるものもあります。
現役フリーランスがやっているデータバックアップ法
フリーランスはデータを共有することもあれば、
長期的に保管しなければならないデータもあります。
仕事内容やでーたの種類を踏まえて、どの方法がおすすめなのか見ていきましょう。
《仕事内容》
ホームページ制作、デザイン制作
《バックアップするデータ》
- ホームページのソースコード
- デザイン資料
- 画像素材
- ログインID・パスワード
- 写真(プライベートで家族も)
- 動画(プライベートで家族も)
《やりたいこと》
- お客様やパートナーとのデータ共有
- 家族との容量共有
まず最初に「クラウドストレージ」をアップグレードして、共有と長期保管を考えていきます。
例えば「Google One」で考えていきます。
「Google One」のプランが100GBのストレージが最小で、次が200GB、2TBと続きます。
ファミリーとのプラン共有もできるので、余ったストレージを家族もつかえるのは嬉しいですね。
ただ200GBの次が2TBとなり、1TBがないのは痛いところ。
「Dropbox」は2TBからです。
長期保管にするにしても、ランニングコストがかかるのはなるべく避けたいですね。
次に「NAS」で考えると、
容量に関しては2TB以上でも自由に選べ、データの長期保管、ストレージの家族共有が
簡単にできます。
けれどもお客様やパートナーとのデータ共有ができないんです。
これはとてもマイナスポイントです。
データを共有する機会が多く、簡単に共有できる方法が望ましい。
しかしデータ共有するのも一時のことなので、ずっと共有する必要がないんですね。
案件が終わればデータを共有する必要がない。
もしもう一度同じ案件が動けば、共有し直したらいいだけのこと。
「Google ドライブ」なら15GBまで無料で使えるので、この範囲内でできるのではないかと思いましした。
それなら「クラウドストレージ」と「NAS」の組み合わせのの方が、
お互いの長所を生かせられます。
組み合わせは下記の方法がおすすめです。
クラウドストレージのおすすめ
Googleドライブのストレージを増やすプランがあります。
Googleドライブなら共有はもちろん、
ドキュメントやスプレッドシート、スライドなどのファイルは
直接編集ができるので便利です。
NAS(NASキット)のおすすめ
SynologyのNASキットです。
NASキットは組み立てないといけないですが、HDDをさして起動させるだけで動きます。
アプリを入れて自分オリジナルで使いやすいNASにすることができます。
SynologyにはいろいろなNASがあるので、自分にあったNASを探してください。
NAS用ハードディスクのおすすめ
NAS用のハードディスクといえば、Western Digitalの「WD Red」です。
Western Digitalのハードディスクは、故障率が低いと言われています。
いままで故障はしていないので安心して利用しています。
NAS(NASキット)とHDD2TB×2(ミラーリングのため)合わせて5万円以上しますが、4年使えばクラウドストレージととんとんになります。
クラウドストレージ(無料で使える容量)+NAS(NASキット)で今のところ快適に使えています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
データバックアップには3つの方法があります。
①クラウドストレージサービス
②NAS(ネットワークHDD)
③外付けハードディスク
自分の作業にあったバックアップをしておきましょう。